篠崎 彩子
助教

採用年度
  • 2018年度
所属北海道大学理学研究院
留学先アメリカ、カーネギー研究所(平成30年12月3日~平成30年12月15日、平成31年2月11日~平成31年3月31日)

私は、アメリカカーネギー研究所地球物理学部門において在外研究を行いました。私の専門は地球科学で、現在は特に堆積物有機物の地球深部への沈み込みの挙動を検討するため、地球深部の高温高圧環境を模擬した実験を行っています。受け入れ先であるGeorge Cody博士は地球化学、有機化学が専門であり、隕石中の有機物に関する研究に加えて、高圧下での有機反応に関する研究も行っております。今回の滞在では地球深部における有機物堆積物のモデル物質となる芳香族化合物の高温高圧下での化学反応を調べました。滞在期間中には微量な有機試料の固体NMR測定の方法を学び、沈み込み帯初期を想定した温度圧力条件で合成した試料を測定し、結果をもとに化学反応に対する温度圧力の効果の評価を行いました。今回の滞在で高温高圧下での重合反応の解明につながるデータを得ることができ、研究の進展につながりました。今後、対象とする温度圧力条件や物質を広げた共同研究を進めていくこととなり、滞在期間中にその詳細を議論することができました。

滞在先であるカーネギー研究所の地球物理学部門は地球・惑星科学分野における世界的な研究拠点であり、多くの研究者が在籍し、世界各地からビジターが訪れます。滞在中には多くの研究者と交流し、充実した設備に触れることできました。特にセミナーでは地球、惑星科学分野の様々な話を聞くことができ、視野を広げる良い機会になりました。