イネの生産性を飛躍的に向上させるための新たな遺伝資源の開発

研究者小出 陽平助教

将来予想される食糧問題に対応するために、世界的な作物の生産性を向上させる必要があります。私はこれまでイネの近縁種を用いて、生産性の向上に関する研究を行ってきました。特に、私たち日本人にはほとんど馴染みのないアフリカのイネを用いて研究を行っています。この研究の過程で、アジアのイネとアフリカのイネの種間雑種が旺盛な生育を示すことを見い出しました。この旺盛な生育性を利用することで、将来、イネの生産性を向上させることができるかもしれません。しかしながら、アジアのイネとアフリカのイネの種間雑種をそのまま利用することはできません。それはこの種間雑種は種子が稔らないという性質があるためです。種間雑種が示す旺盛な生育性と種子の不稔性は、直感的には相反する現象ですが、これらはどちらも異なる種に由来するゲノム間の相互作用に起因すると考えることができます。本研究では、近年の技術的進歩が著しいゲノム科学、遺伝子組換え、ゲノム編集などの技術を活用し、異なる種に由来するゲノム間の相互作用が種間雑種にもたらす影響を遺伝子・細胞・個体レベルで解明することで、イネの生産性を飛躍的に向上させるための新たな遺伝資源の開発を行うことを目的としています。

小出 陽平
助教Yohei KOIDE

キーワードイネ、種間交雑、近縁種、ゲノム科学
分野植物育種学
事業
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  • 2016年度