作物生産性の向上に寄与する遺伝資源の開発や栽培技術の確立

研究者丸山 隼人助教

持続的な作物生産のためには、作物の生産性を高めつつ限りある資源の効率的な利用が求められます。そのためには作物(植物)が持つ養分獲得機構を理解することが大切です。私は、植物と土壌が接する根とその周り(根圏)に着目し、植物・土壌・共生菌を軸に養分獲得機構の解明とその作物生産現場への応用を目指した研究を進めています。
例えばリンでは、陸上植物の多くは菌根菌と共生し、菌根を形成することでリンの獲得能を高めていることが知られており、菌根におけるリン獲得機構はリンの効率的な利用には重要です。しかし、菌根形成した植物体がどのようにリンを獲得し共生にともなうトレードオフを制御しているかは分かっていません。また、特徴的な元素集積や耐性特性をもつ植物について、その要因を探る研究も進めており、例えば、高いセシウム吸収能を持つ植物について、根の分泌物や根圏土壌の解析を通して要因の解明を進めています。変異体を用いた逆遺伝学的な解析や品種間差の調査を実施し、トランスクリプトームやイオノーム解析といったオミックス解析を活用し、作物生産性の向上に寄与する遺伝資源の開発や栽培技術の確立を目指しています。

丸山 隼人
助教Hayato MARUYAMA

キーワード養分欠乏、トランスクリプトーム、菌根菌、植物栄養学、根分泌物、根圏、リン
分野植物栄養学
事業
  • 2020年度